市役所の志望動機が思いつかない人のために「SNSで協働型の市にする」提案をした方がいい理由を解説します。
こんな悩みにお答えします。
結論から言うと、
- 他の市から奪い合うという、サービス競争では限界が来る
- 参加することで、愛着がわく
- コストが低く始められるため、どの市でもできてコスパがいい
- 結果、他の市と差別化できる
からです。
この記事を書く私は元市役所職員(5年間勤務)です。

①奪い合いのサービス競争では限界が来る

今後、市役所が提供するサービスは削られていくことが予想されます。
理由は、人口減少、医療費の増加などで、財源が厳しくなってくるからです。
例えば、市内を走る公共バスは、予算の関係で維持が難しいでしょう。
また、子育て支援や、医療費支援は、どこの市も行うことで差別化が難しくなり、じり貧になってしまいます。
こうした、サービスの手厚さで勝負すると、予算や規模で勝つ自治体が強くなってしまうため、
小さい市では勝ち目がなくなってしまいます。
要望を全てかなえ続けることはできません。
そのため、サービスを武器に転入してもらうのは今後難しくなります。
そのため、市の大小にかかわらず、サービスの手厚さで勝負することはいい戦略ではありません。
②市民を巻き込む提案を行う

そこで提案する戦略は、市政に参加しているという集団意識を市民にもたせる、という提案を行うことです。
理由は2点あり、
- 市に愛着を持たせることで、定着を促せるから
- 低予算で始められるから
という点です。
例えばツイッターやラインで市に報告できる環境を整えることも重要であると思います。
一例は、市の修繕箇所を見つけたら、ライン上で報告できる環境を作ることです。
住民はすぐに修繕ができ、市役所も市内を点検する手間が省けます。
また、電話ではなく、ライン上のチャットで応答できたり、また自動応答できる環境を整えることも重要です。
これなら、即座に回答を行うことができ、電話代もかかりません。
また、市に来た問い合わせを公表することも効果があると考えられます。
市に要望することで、市が答えてくれたということで、市政への参加意識が高まると考えられます。
自己実現できることで、市の満足度も高まります。
【参考↓】
東京都の狛江市では市長への手紙というページで、市民の方の悩みに回答しています。
こちらは大阪の豊中市の「市民の声」という回答ページです。
③差別化できる

志望動機で必要なのは、他の人と差別化をいかに図るか?という点です。
このアピールをすることで、効果的に差別化を図ることができます。
他の志望者が採用HPしか見ていない中、
いかに市役所を良くする提案ができるか、ということを、①説得力と②再現性と③体験談を含めて回答しましょう!
まとめ
住民を巻き込んだ環境を作る提案は、①定着を促すことができ、②低予算で始められ、③結果として差別化が図れる、というメリットがあります。
これを使い、合格レベルの志望動機が作成しましょう!